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お客様からのお便り

担当コンシェルジュ : 谷口 洋子
【2013年9月15日[Sun] ご出発】 海外

T様/Veneziaみたび 8日間

ウェブトラベル 谷口洋子 様

この度は、色々お世話になり、ありがとうございました。

三度目ですので、当初、個人でプランをと考えましたが、
他の仕事に時間を割けたと同時に、
お陰様で楽に動くことができました。

今回の目的は、2012 年 9 月にフィルム・カメラを止め、
人間の目より明るいレンズをデジタル・カメラに装着し、
三脚とストロボなしで写真を撮ることでした。
そのために Venezia の夜景、ラヴェンナのGalla Placidiaに
挑戦することを考えました。



Roma から Venezia への便が 2 時間以上遅れた時には、
ひたすら待つ以外手はないと考えていました。
Marco Polo 空港で出迎えてくれたジャコモさんと話した時、
ウェブトラベルの指示ではなく、現地イタリア人スタッフが
emergency management として動くことが判りました。
日本人旅行者はウェブトラベルと契約していますので、
困ったときに連絡できると理解して出かける人達には
判りにくいシステムかもしれません。

ホテルは、前回の Dona Palace が上でした。
Conti も、家具にそれ相応にガタが出ていましたが、
古くからあるホテルという感じで悪くはありません。

HP にゴンドラが通る小運河の写真が出ていますが、
実際には、ややドブの臭いがし、
ほとんど動かない荷物船が停泊していました。

WiFi が有料なことにも驚きました。日本のホテルで
WiFi の代金を請求されることはまずないでしょう。
また,朝食に一工夫欲しいホテルです。
従業員は親切に動いてくれました。

フェニーチェ劇場の「カルメン」は前半で引き上げました。
カルメンに外連味が足らず、ミカエラが携帯電話を使い、
中古のメルセデスが舞台中央に登場するという、
現代風で奇抜な演出でした。
ドン・ホセ役の歌手は明らかに中年と判ります。
寒くなってきて、翌日は Ravenna ということもあり、
途中で帰った次第です。
あの豪華な、あるいは華美に過ぎる劇場で、
現代風カルメンを演ってはいけません。
マリア・カラスのレコード、CD と、カルロス・クライバーの
DVD に慣れた者にはフェニーチェ劇場のカルメンは
不満 (二流) ということをひとりの意見としてご理解ください。
劇場見学はお勧めですが、オペラは上等とはいえません。

Ravenna 往復は快適でした。
Galla Placidia と S. Vitale だけを訪れ、
あまり歩かずに済む一日を過ごすことができ、
いわば休養日でした。

今回の Venezia 行きは、着いた日以外は天候に恵まれ、
全体的には楽しい旅でした。
Harry's Bar にも慣れ、予約なしに席を取り歓待されました。
前回,気に入ったフェニーチェ劇場近くの La Colomba が
閉まっていたのが残念でした。

お礼をかねて、上記の気になる点をお知らせしておきます。

来年はどこに行くか、秋から新年にかけて考えます。
Assisi の夕陽を眺めるなど、中心をどこか大きな都市に
置いてイタリアの小さな街を訪れることも考えております。
代表的なプランがあれば概略を教えてください。

ますますのご活躍をお祈りいたします。
ではまた。


谷口 洋子 wrote:

T 様

ご丁寧な旅のご報告を賜りまして、ありがとうございました。
3度目のヴェネチア、今回は、初のデジタル・カメラでの
ご撮影でいらっしゃったとのこと、
素晴らしいお写真の仕上がりですね。1枚目、
濃紺の空の美しさとアクセントの黄色の灯りが印象的です。

往路、ローマからの便が2時間遅延となり、
大変長い空の旅となりました。
お疲れ様でございました。

今回、GTA社の専用車サービスを代行手配致しましたが、
このサービスは、欧州では日常的に発生する遅延に対する
対応がフレキシブルであることが特徴で、常にお客様の
ご利用便の当日のスケジュールをチェックしながら
サービスにあたってくれます。
ご予約確認書にも記載してございますが、
ご利用便の当日の運行状況を把握し、アシスタントを
空港へ派遣するシステムとなっていますので、
今回もT様のご到着にあわせてお迎えにあがり、
サービスを提供できました次第です。

ご宿泊ホテルは、
今回、ご指名の施設を代行手配させて頂きましたが、
そうですね、仰る通り、いったん雨が降りますと、
どうしてもその後しばらく独特な臭いが運河界隈には
広がってしまうようです。
水に浸っているヴェネチアという土地柄でしょうか。

WIFIに関しましては、イタリアの場合、残念ながらまだまだ、
全面的に有料の施設、パブリックスペースのみ無料で
客室利用は有料の施設、全面的に無料の施設、と
千差万別であるのが現状です。
お恥ずかしながら、経済危機の影響は観光業においても
大変深刻な状況で、朝食などのコストを少しでも抑えたり、
プラスアルファの収益を少しでも上げるためにWIFIなどを
有料としている施設も少なくありません。

イタリアは、表面にこそ大きくは露呈されませんが、
現実は、経済・金融的に大変厳しい貧困の時代を
生きています。

フェニーチェ劇場の件は、
現代的かつ奇抜にアレンジされた作品であり、
オペラファンにとって魅力に欠ける上演でありましたようで、
残念に思っております・・・。

私もT様と同感でして、
フィレンツェやジェノヴァの現代的な劇場ならともかく、
フェニーチェやスカラといった歴史ある華やかな名門劇場
では冒険は不要で、その品格に見合った演出で
上演してほしいと切に望みます。
(カラス、パヴァロッティ、ディ・ステファノのファンです)

たくさんの最新情報に加え、旅のベテランでいらっしゃる
T様の観点から、様々なご感想やご印象をご教示頂き、
感謝いたしております。
今後、ヴェネチアへのご旅行をアレンジさせていただく際、
大いに参考にさせていただきます。
誠にありがとうございました。

さて、来年のご旅行について、
ざっくりと思いつくままにご提案いたしますと、

① 拠点都市 フィレンツェ
→ 古都シエナ、塔の街サンジミニャーノ、
緑溢れるアッシジ、世界遺産ピエンツァなどの観光
② 拠点都市 ナポリ
→ ナポリ(考古学博物館)、カプリ、ポンペイ、
アマルフィ海岸など風光明媚な場所の観光
③ 拠点都市 パレルモ
→ パレルモのイスラム色濃い教会、
見事なモザイクのモンレアーレのドゥオモなどの観光

特に②、③には名門の劇場がございますので、
オペラご鑑賞のリヴェンジをぜひ・・・・と、思っておりますがいかがでしょう。
またのご相談を、心よりお待ちしております。

日本では、旬の味覚やお祭りが楽しみな季節ですね。
これからも、どうぞお元気に、
益々ご活躍されますことをお祈りしております。

この度は、ご用命いただき、誠にありがとうございました。
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