アフリカ大陸の北西、ジブラルタル海峡を挟んでスペインと向き合うモロッコ。
イスラム圏特有の喧噪、フランス統治時代の雰囲気が残るおしゃれな街角、そしてダイナミックなサハラ砂漠の自然が、モザイクのように混ざり合っています。
そんなエキゾチックな国モロッコの魅力を探す旅に出かけてみませんか?
世界最大の迷宮都市フェズ
千年前にタイムスリップ
1200年の歴史が生んだ迷宮都市フェズ。
8世紀以来いくたびかイスラム王朝の首都となり、複雑な構造のメディナ(旧市街)は1000年以上前から同じたたずまいを見せています。
迷路のように細い道、地元の人で賑わうスーク(市場)のアッタリーン地区、ロバやラバが行き交うカラウィン地区、家具屋さんが多いジャネリン広場、鍛冶場や金物屋に囲まれたサファリン広場、陶器などが売られるヘンナ広場……、街歩きの楽しさを堪能できます。
1981年に世界遺産に登録され、今なおメディナには30万人の人たちが生活をしています。
青い街シャウエン
一面ブルーの世界へ……
人口約4万人の小さな街シャウエンは、青い宝石箱とも称され、家の壁や路地が青色に彩られ、まるで夢の中にいる感覚。
またアンダルシアの文化が色濃く根付いていて、軒先を花で飾る家が多く、伝統的で美しい街並みを歩くだけでも楽しめます。
憧れのサハラ
砂の海で夢心地
アフリカ大陸総面積の4分の1を占める世界最大の砂漠サハラ。
玄関口のメルズーガは、多くの人が憧れる一面の大砂丘が目前に広がります。
風の痕跡しかなく、夜には息をのむほどの満天の星空……。
地平線から昇る朝日は最高に美しいのです。
また、かつて砂漠とマラケシュをつなぐキャラバンの通り道だったカスバ街道、グランドキャニオンのようなトドラ渓谷、今も数世帯が昔ながらの暮らしを送っている世界遺産のアイト・ベン・ハッドゥ(赤い城塞)など、見どころ盛りだくさんです。